青森県の西部、津軽地方の中心都市、弘前市。
JR弘前駅前に「りんごの風」という像があります。
弘前市出身の彫刻家、古川 武治(こがわ たけじ)の作品です。
1 りんごのまち弘前
日本のりんごの年間生産量は、青森県が約60%を占めていて、都道府県別では断然トップ(2位の長野県で約18%)。
青森県の中でも、津軽地方がりんごの主要な産地となっています。市町村別で見ると、弘前市だけで、何と全国の1/4、約25%を生産しています(年間約18万トン)。
弘前市役所の農林部の中に、農政課、農村整備課と並んで、全国でも珍しい「リンゴ課」というセクションが置かれているのもうなずけます。
弘前市では、日本一のりんご産地であることに誇りを持ち、あわせて消費拡大を図るため、毎月5日を「りんごを食べる日」とする「りんごを食べる日を定める条例」を制定しています。
また、弘前市には、市が設置した「りんご公園」という、体験観光型の施設もあります。
約80種、2,300本のりんごを敷地の中で育てて、もぎ取り体験をはじめ、施設見学などもできる、観光公園です。
りんご公園の付近で、リンゴをモチーフにしたマンホールや、ガードレールなどを見つけることもできます。
この公園の中には、りんごのオブジェを上に乗せた、ポストがあります。
りんごを乗せたポストは、弘前駅前や弘前市役所前にも設置されていて、観光客の記念撮影スポットになっています。

■りんご公園の中の「りんごポスト」
弘前市を訪れた人が、駅前で、まず目にする銅像。
こちらも、やはり、リンゴをモチーフにしています。
「りんごの風」という、りんごを持った男女の銅像です。
自然の実り、収穫の喜び、そして若い生命感が表現されています。
■弘前駅前「りんごの風」
■「りんごの風」と弘前駅
2 彫刻家「古川 武治」
「りんごの風」は、弘前市出身の彫刻家、古川 武治(こがわ たけじ)が制作し、1998年(平成10年)に設置されたものです。
古川 武治(1918年(大正7年)~2004年(平成16年))は、日本の彫刻界において独自の作風を確立し、伝統的な木彫で多くの優れた作品を残しました。
日展の会員、審査員、そして参与としても活躍した人物です。
同じく、弘前市出身の、初代横綱若乃花をはじめ、多くの力士像も制作しました。
弘前文化センター前に設置されている、津軽為信像も、古川の作品です。
■駅を出て見えてくる「りんごの風」
■どの角度から見てもりんごが見えるポーズ
■「りんごの風」銘板
■弘前文化センター前「津軽為信像」
弘前市では、日本相撲協会理事長として、長年大相撲の発展に尽力した、花田 勝治(初代横綱 若乃花)などを、弘前市の名誉市民として顕彰しています。
古川 武治も、長年、中央の彫刻界で活躍し、芸術文化の発展へ寄与した功績が評価されて、2004年(平成16年)に、弘前市の名誉市民となっています。

■夕暮れの駅前広場と「りんごの風」
